梅雨が明けたら三日三晩の土用干し
梅雨明けを待っていたのは人間ばかりではないのです
じゃん
そうです 大活躍の季節到来の梅干です。
美味しい梅干ができる最後の仕上げが三日三晩の日干しと夜干しです。
丹念に干された梅たちが、私たちの健康アップに役立ってくれます。
梅干の効能
梅干の特徴は、何といってもその強い酸味。
ですが、そこに健康のポイントがあります。
梅干の酸味の主成分「クエン酸」は、代謝を促し疲れの元となる乳酸の分解を促進する効果があると言われています。
また、クエン酸には鉄分の吸収を良くする働きもあるので、鉄分の多い食品と食べると貧血の方にも効果的です。
他にも、梅干の持つ酸味には体内の消化器官に刺激を与え食欲の増進を図る機能があるので、まさに夏にぴったりですね。
梅干はアルカリ食品ですので、酸性になりがちな身体を調整し、血液をきれいにしてくれる効果もあります。
梅の雑学
梅は三千年以上前から中国が原産地で薬用として存在し、
日本では梅の花が鑑賞用として万葉集にも歌われています。
梅の実が食用され、梅干として食べ出したのは鎌倉時代以降になってからで、一般的に広まり庶民が食べるようになったのは江戸時代に入ってからになります。
「医者を殺すなら刃物はいらぬ,一日三食梅を食え」
梅干の酸は、下痢や食あたり、また便秘にも効果があり、他にも、梅のもつピクリン酸が肝臓の機能を活性化させるため二日酔い防止に効くといわれています。
食べる以外にも、嘘か真か?!頭痛や熱のあるときこめかみに梅干をはると良いという話しもあります。
江戸時代の本には、梅干を口で噛んで患部につけるとアザは治りトゲは抜けるということも書いてあるそうです
梅干しの美肌効果
梅干しにはビタミンやミネラルといった美肌成分がたっぷり含まれ、老化の予防効果が期待できます。
また梅干しは血液循環を促す作用があるので、肩凝りなどの凝りや冷えを解消する効果もあるといわれます。
梅干の種類
・・・といっても結構たくさんあります。
白干梅 「しらぼしうめ」 (塩分15%~18%)
昔ながらの梅干のこと。をいいます。味付けをしていない、すっぱいしょっぱい梅干です。
味梅、昆布梅等(塩分8%~11%)
味梅、昆布梅、その他、塩分が8%~11%あたりの梅干は
白干梅を減塩して、昆布、かつお、醤油などの旨み成分、糖類などの甘味成分で味付けされています。ご飯等に大変よく合いますね。
かつお梅(塩分8%~11%)
比較的小ぶりの味付け梅干に、鰹節と刻みしそ葉で和えた「まぶし粉」を絡めています。
はちみつ梅(塩分5%から10%)
最近流行の甘口梅干です。塩分が低めに設定されていて、すっぱくなく、今まで梅干が苦手だった人や、子供、お年寄りにも食べやすくて人気です。
しそ漬け梅(塩分10~15%)
昔の人が考えた定番の梅干です。梅干を漬けるとき、赤紫蘇の葉を一緒に漬けるので鮮やかな赤が特徴です。
焼き梅(塩分8~10%)
梅干を焼いています。焼くことによって血液サラサラ成分のムメフラールと呼ばれる物質ができることと、旨みが凝縮されおいしくなります。
夏バテ解消にいろいろな梅干を味わってみたいですね☆