夏野菜は体を冷やす作用がありますが、特になすの効果は強く、
暑気あたりしそうな時や体のほてりが強い時に食べると効果的☆
また昔から、のぼせや高血圧の人が食べるとよいとされてきました。
茄子(なす)の健康効果
茄子(なす)に含まれている成分は、約94%が水分ですが、ビタミンB群・Cなどのビタミン、カルシウム・鉄分・カリウムなどのミネラル成分をバランス良く含んでます。
特に豊富に含まれる食物繊維は、便秘を改善し大腸がんを予防したり、血糖値の上昇を抑え、糖尿病や肥満を防ぐ効果も◎
また茄子の皮に含まれる紫黒色の色素「アントシアニン」、一般になすのアクと呼ばれるクロロゲン酸などの抗酸化成分「ポリフェノール」は、体の老化を防ぐ、動脈硬化の予防、がんの発生・進行を抑制するなどの作用もあります。
なすの雑学
原産はインドです。日本には奈良時代に中国から伝わり、そのころからお漬け物などに使われ、古くから日本人に親しまれた野菜のひとつです。
「なす」という名前の由来は「早く実が成る」ことからだそうです。ちなみに英語では「Eggplant」といいます。丸なすの卵のようなカタチから名付けられたようです
茄子は日本では民間療法として、ヘタを黒焼きにして塩を混ぜ歯槽膿漏の予防として使ったり、ヘタの切り口の汁をイボとりに使うなどして用いられています。
いろいろな「なす」
同じ「なす」の仲間でもいろいろなカタチの「なす」があります。
それぞれの「なす」の特徴と主な調理法をご紹介します。
☆長なす
長なすと言っても、長さは様々ですが、中くらいのものが一般的に流通しているものです。果肉がやわらかく、煮たり焼いたりと和洋中いろいろな料理に大活躍してくれます。
☆丸なす
京野菜の賀茂なすが有名です。果肉がしっかりしていて、まろやかな味です。焼きものにしたり、漬け物、田楽などによく使われます。
☆米なす
アメリカで栽培されていたブラックビューティーという品種を改良したものです。実がぼってりと大きく、ヘタの部分が緑色をしているのが特徴。大きめでカタチが良いので、そのまま縦に切って焼いたり、中に食材を詰めたりする料理に適しています。
☆水なす
卵型のなすで、手で絞ると水がしたたるほど水分が多いのが特徴です。浅漬けなどの漬け物に最適です。
なすを使ったことわざ
「秋なすは嫁に食わすな」
なんていじわるなことわざだろうと誤解している人はいませんか?
このことわざは、実はお嫁さんのことを大事に思った思いやりの言葉なんです。
なすは体を冷やす効果があるので、涼しくなる秋にお嫁さんが体調をくずさないようにという気遣。そして、なすには種が少ないことから子宝に恵まれないことを案じて、食べさせないようにしたそうです。冷え症の人や、特に体を冷やしてはいけない妊婦さんは「なす」の食べ過ぎに注意しましょう。
「一富士・二鷹・三なすび」
初夢に見ると縁起がよいと言われていますが、富士は日本一の山だし、鷹は「つかみ取る」というイメージでそれぞれ縁起はよさそうです。ではなぜ「なすび」?と思っている人も多いのではないでしょうか。「なす」には、「成る」という意味があり「成功」するという意味があります。または単純に、昔は冬に食べるなすが高級だったからという説も・・・。(笑)
よいなすの選び方
へたが黒く、筋がはっきりしていて濃い紫色でツヤがあるものが新鮮な証拠です。ほとんど水分なので、張りと弾力があり、ずっしり重く首まで太ったものを選びましょう。
皮が変色したり、皺がよっているものは避けましょう。
ヘタの部分には微細なトゲが生えている場合があります。新鮮な物ほど鋭く、鮮度を見分ける方法の一つで、触った際にトゲが刺さり痛い思いをすることも・・・。
茄子の料理いろいろ
揚げても、焼いても、煮ても美味しいナス料理を、たっぷりご用意します。
夏バテ防止にぜひめだかご飯をお召しあがりくだい