夏野菜の冬瓜(どうがん)
その90%以上が水分で
昔からむくみをとったり、熱を下げる効果があると言われています。
冬瓜の出荷は、6月から10月にかけて
最盛期は、7、8月で夏の野菜といえます。
では、なぜ“冬”瓜なのか?!
冬瓜の皮は、丈夫できめが細かいため水分を失いにくいことから、
収穫してから常温で2、3ヶ月は品質を落とさず保存できる
非常に珍しい野菜だそうです。
つまり、“冬までもつ瓜”だから、冬瓜と名付けられました。
冬瓜の健康効果
新陳代謝を促す成分や糖質が脂肪に転化すのを阻止する成分があり
90%以上が水分の低エネルギー野菜ですから、ダイエットに有効です。
水分が多いので尿量が増え、利尿効果も期待できます。
ビタミンCを多く含んでいるので、風邪などの感染症にも有効です。
生の絞り汁は、暑気当たり、発熱やのどの渇き、食あたりに効果があります。
種子を煎じたものは、水分代謝が悪くて起こる「めまい」に有効です。
冬瓜の雑学
「冬瓜は大名にむかせろ」
皮を厚くむいた方が味が良いとされる瓜は、物をケチケチしない大名にむかせると、厚くむくので具合がいいと言われていました。
食材の特徴を活かした調理法で食べたほうが、
もっとも美味しく食べられますね◎
調理と食べ方
皮をむいて大きめに切り、下ゆでしてから調理します。
油通しをすると煮崩れしにくくなります。
含め煮、田楽、そぼろあんかけなどにすると淡白な味が引き立ちます。
とうがん自体にあまり味がないので、だしをきかせて薄味で調理します。
保存は、丸ごと冷暗所に。切ったものは、ラップをぴっちりかけて冷蔵庫に。
下ゆでして密閉容器に入れ、冷蔵庫に入れておくと、汁の実としてすぐ使えます。
よい冬瓜の選び方
白く粉をふいているものが完熟のしるしです。
白い粉が均一にふいているものを選びましょう。
表面にしわがないもの、ずっしりと重いものがようものです。
形が丸かったり長かったりしていても、味に変わりはありません。