しそは、古くから日本で親しまれている食材です。
しその爽快な香りの元は「ペリルアルデヒト」という
成分で、食欲を増進させる効果も。
残暑と言っても、まだまだ暑い毎日。
しその力を借りて、夏を上手に乗り切りたいですね。
しその由来
中国の三国時代、少年が蟹をむさぼり食べ、
ひどい食中毒になった所、旅中だった名医が
或る葉っぱを与えると命が蘇りました。
この葉っぱがしそでした。
その為、しそは『紫蘇』と呼ばれるようになったと
いう説があります。以来、毒消しの食材として
重宝される様になりました。
青じそと赤しそ
青じそは、漢字の紫蘇からも分かるように、赤しその変種だそうです。
栄養成分が豊富な青じそは、薬味や料理に。
薬用として用いられる赤しそは、梅干などの着色などに利用されます。
未病に役立つ栄養
しそはビタミン、ミネラルを豊富に含んだ優秀野菜。
特にβカロチンの含有量はトップクラスで抗酸化作用があり、ガンや老化予防に
期待できます。また、しそ油には、不飽和脂肪酸αリノレン酸が、アトピーや花
粉症などのアレルギーや脳卒中、心臓病などの成人病予防に働きかけてくれます。
正に、現代人の強い味方です。
しその正しい選び方
<良いしそ>
・色が鮮やかでみずみずしい
・葉先までピンとしている
・香りが良い
<避けたいしそ>
・乾燥している
・傷がある
・軸の切り口が黒い
・葉が茶色くなっているものや、斑点が出ている
調理のポイント
・細かく刻もう!
細かく刻むことで、ペリルアルデヒトの効果が引だされ、
より豊潤なしその香りを楽しめます。
沢山お召し上がりいただくには、ご飯に混ぜるシソご飯などがオススメです。
・油と一緒に!
しそに含まれるとβカロチンは、油と一緒にとると、吸収率が高まります。
カラッと揚げた天ぷらや、ササミのしそ巻きカツなども良いですね。
肉類、卵などとの食べ合わせは、疲労回復、抵抗力強化、食欲増進が
期待出来ます。
特に夏場、料理の引きたて役として活躍するシソ。
健康の為にも、より沢山食べられる様に工夫されてみてはいかがでしょうか?